OLYMPUS  OM−10  OM二桁シリ−ズの始まり

廉価版OMシリ−ズ
発売は昭和54年(1979年)、6月。
OM−1の発売から7年後である。若者層を狙った廉価版としてOMの二桁シリ−ズがスタ−トした。
二桁のOMは全部で4台。OM10、20、30、40である。
このOM−10は絞り優先AEとバルブのみという割り切りのカメラである。ただしマニュアルアダプタ−が別売りとなっていて、これを付けるとマニュアルも可能というカメラであった。
ダイレクト測光はOM2と同じだが、ファインダ−交換ができない、プラスチックの多用等で廉価版として差別化している。それともうひとつ、意外に知られていないのが、ワインダ−は付けられるが、モ−ドラは付けられないという事である。この点も差別化の一つである。

みのかんOM−10
このカメラはボディのみで7000円ほどで入手した。OMレンズは何本かもっていたし、ボディのみで安いというのはむしろありがたかった。しばらくはマニュアルアダプタ−なしで使っていたが、最近ヤフオクでついにマニュアルアダプタ−を手に入れた。値段は9000円。変な話であるがボディよりアクセサリ−のほうが高価なのである。そういうことは中古ではよくあることで、価格は希少価値と比例する。
さて、やっと手に入れたマニュアルアダプタ−であるが、残念ながらこれを使わなければならない機会はまったくなかった(笑)。絞り優先AEと露出補正ですべて間に合ったわけである。それではどうしてあんなに欲しかったのかというと、これがないとかっこ悪いということしか思い浮かばない。
マニュアルアダプタ−が付いていない状態というのは、ボディに穴が空いているだけなのである。これはかっこ悪い。未完成という感じがするのだ。マニュアルアダプタ−を取り付けてやっと完成したのであるが、完成と同時にあまり使わなくなってしまうという悪い癖はいまだに直ってはいない。


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